このところ、ご当地アイドルメンバーの、「引退」を前提とした「卒業」が相次いでいるようです。
筆者も昨年、本ブログでアイドルにとっての「卒業」とは という記事を書いたばかりですが、そのルーツとなっているのが、8年以上前に、筆者が、「スクランブルエッグ」WebサイトのコラムとしてUPした
という記事です。
まずは、おさらいとして「芸能予備軍」(ここでは「芸能界を目指して」芸能スクールに通っている受講生、個人でライブ活動を行っている人、個人でオーディションを受け続けている人を指します)が、芸能界を目指すことを「卒業」する主な理由としてコラムで列挙した項目を上げてみたいと思います。
①経済的、家庭的状況の変化で、夢を追い続けることが困難になった。
②受験勉強、学校での勉強、部活、仕事が忙しくなってきた。
③親と「芸能界を目指すのは中学(高校)卒業まで」という約束を交わしていた。
④ダンスレッスン、ボーカルレッスンが苦痛に思えてきた。
⑤彼氏(彼女)との付きあいが忙しくなった。
⑥彼氏(彼女)から、芸能界はあきらめるよう説得された。
⑦友達が辞めるから、自分も辞めようと思った。
ここで「芸能予備軍」を「アイドルユニット」で置き換えるとどうなるでしょうか…
①経済的、家庭的状況の変化で、アイドル活動を続けることが困難になった。
②受験勉強、学校での勉強、部活、仕事が忙しくなってきた。
③親と「アイドル活動は中学(高校)卒業まで」という約束を交わしていた。
④ダンスレッスン、ボーカルレッスンが苦痛に思えてきた。
⑤ステージ以外の物販、握手会、チェキ会など、ファンとのコミュニケーションが苦痛に思えてきた。
⑥SNS等で彼氏との付きあいが発覚した。
⑦彼氏から、アイドル活動は辞めるよう説得された。
⑧友達が辞めるから、自分も辞めようと思った。
メジャー、地下、ご当地問わず、アイドルユニットのメンバーが「引退」を前提とした「卒業」を切り出したときは、上記8項目のいずれかが当てはまるのは間違いないと思います。
どのような経緯にしろ、アイドルとして活動を始めた女の子は、「憧れ」「夢」みたいなものを持ってステージに立っているとは思いますが、その「熱気」が覚めて、自身を振り返ったときに「果たして、一生をかけて続けることなんだろうか…」という疑問を持ち始めて、その疑問が上記8項目の理由が絡むことによって「リタイヤしたい」という気持ちが増幅、「卒業(引退)」宣言に至るのかもしれません。
しつこいようですが、アイドルを「卒業」していく子には、コラムの最後で書いたように「決して後悔しない」「決して人のせいにしない」を胸にしまって、いい「卒業」ができたと思えるように、これからの人生を歩んでほしいと願うばかりです。本当に