国内ではSMAPの一連の解散騒動、海外ではデヴィッド・ボウイに続いてイーグルスの「顔」とも言うべきグレン・フライが他界と、当たり前のように「有る」と思っていたものが無くなったり、無くなる危機に遭遇したりと年明け早々から騒々しいスタートになっているような…
もちろん、本ブログでメインで扱っている女性アイドル界も昨年に引き続き、解散、脱退のニュースは絶えることを知りません。
そんな中、avexのアイドルプロジェクトとして多くのアイドルを抱えている「iDOL Street」より、先日の合同ライブにて、「Cheeky Parade」の山本真凜c、鈴木真梨耶c、「GEM」の武田舞彩cの3名が、6月よりユニット活動を休止して、2年間をめどに海外留学に臨むとの発表がありました。
チキパ山本&鈴木、GEM武田がLAに海外留学「卒業じゃなくて留学」 (音楽ナタリー)
アイドルプロジェクトから一気に3名のメンバーが海外留学で抜けるというのは異例中の異例と言ってもいいでしょう。メンバー3名は、ファンに「2年後には必ずユニットに戻ってくる」とメッセージを伝えましたが、混沌としたアイドルシーンの中、例えメジャーの傘下のあったとしてもユニットを維持して行くことは至難の業。メンバー、そして樋口プロデューサーは、重い十字架を背負ったようにも思えます。
iDOL Streetがなぜ、エース級のメンバーを長期留学させるという「不退転の決意」を行ったのか、それは、樋口プロデューサーがツイッターでにコメントした。
本件は、単純に樋口個人の頭の中にあるアイドルプロデュース感覚や戦略だけでは当然なく、エイベックスとして、会社としての意向や戦略、メンバーの意志等、様々な要素から導き出された今回の発表です。
というフレーズに隠されているような気がします。
昨年末の小西彩乃cの東京女子流からの離脱(芸能界引退)は、aaa(大阪校)時代から彼女を育ててきたavexにとっては非常にショックな出来事だったと思います。aaa時代には他の生徒からもリスペクトを受け、東京女子流でもボーカルの要として期待されていた彩乃cが、声の調子が悪くなったのをきっかけにパフォーマンスにキレをなくしてしまい、自信を喪失してしまった状態で脱退してしまった… おそらく、社内のセッションに関係なく、「第二の小西彩乃cを作らない」ための方策が練られていたのかもしれません。
そう考えると、aaa大阪校、名古屋校でそれぞれエース的存在だった山本真凜c、武田舞彩cの両人、パフォーマンスとタレント性が髙レベルで備わっている鈴木真梨耶cを海外に出すというのは筋が通った話とも言えそうです。3名とも、少なくともavexの援助を受けての留学と思いますので、それに見合ったスキルを上げて行ってほしいものです。
こうした、海外留学、または、国内でも進学による活動休止は、メジャー、地下、ご当地に関わらず頻発しそうです。特に、同じユニットに戻ってこれるかどうかわからない状態での「船出」はまさに「不退転の決意」であり、ファンとしてどう受け止めるかは議論が出るところですが、ここはついて行くにしても離脱するにしても、自信が納得した上でスッキリと対処するのが筋かも。
果たして、筆者にはそうした「決意」はできるだろうか…