メジャー、地下、ご当地関わらず、毎週のように解散、卒業、脱退のニュースがあり、恋愛騒動、果てはリストカットなどの傷害行為も発生して、ファンにとってはネガティブな話題ばかり飛び込んで来るアイドル界。
こうしたを流れを受けたかのように、メジャー、地下から同じ目線での発言が相次いでいるようなので、紹介いたしましょう。
(1)国民的アイドルグループの頂点の1人に立つ人のテレビ番組での発言
「世間はいま、ぶっちゃけキャラのアイドルをもてはやす。だから、努力なんて報われないんじゃないかって、揺らいだこともある。(国民的アイドルは)まじめに頑張ったり、一生懸命やったり、ストイックにやったり、それが正解じゃないところ」
(2)とある「地下アイドル」のWebコラムでの発言
「現在のアイドルブームが、容姿や歌唱力よりも、キャラクターや人間性など、判断しづらい要素を評価する傾向にあることも影響しているでしょう。」
「国民的アイドル」と「地下アイドル」、世間一般には対照的な評価をされているアイドルが
「アイドルは、ルックスや歌唱力など、パフォーマンスのスキルではない部分で評価されていて、どう成長していったらいいか戸惑っている」
という考えで一致していることが発言からは読み取れます。
実力だけではどうしようもない壁、我々は時としてそれを「オーラ」とか「アイドルの醍醐味」といった形で肯定しがちですが、当のパフォーマーは、メジャー、地下、ご当地に関わらず、そうした「壁」に想像以上に悩んで、立ち向かっている。そう考えると、冒頭でも触れたアイドルに関するネガティブな流れも、見方が変わってくるように思います。
少なくとも、「壁」に立ち向かってもがきながらステージに立っている1人の女の子を「許せない」とかいう言葉で罵倒したくはない、それだけですね。