長らく続きましたアクターズスクール広島(ASH)の発表会「2016 AUTUMN ACT」のライブレポートもいよいよ大詰め。
トリは、第2部後半(14~27)のプログラムを一気にお送りしましょう。
14 peony「ジパンGOOD!」
15 fiore「罪深く愛してよ」
16 もっちーwith ミレディーズ「バラ色の人生」
17 ESPERANZA「The Rose」
18 Diamond7「Holiday」
19 Strange StyleS~SSS~「BLOOD on FIRE」
20 P企画②「グロテスク」
21 山本杏奈「キャベツ白書」
22 平内真矢「恋詩」
23 Cクラス「タイミング」
24 Dクラス「Highschool love」
25 Aクラス「花は咲く」
26 藤井菜央「Believe」
27 全員「スクールの歌(NEW HORIZON)」
後半は何といっても山本杏奈cのソロに尽きますね。ハロプロ系の隠れた名曲と言われている「キャベツ白書」(ビーベリー)を、まるでオリジナル曲であるかのように自身の世界に引き込んでの歌唱、多くの聴衆というよりも、たった一人の「おばあちゃん」に優しく、囁くように語りかけるような歌い方には、写真を撮っていて眼鏡が曇るくらい本当に泣けました。
そうした、杏奈cにとって一世一代の歌唱では? と思っていた矢先での卒業発表。おそらく、このプログラムは、本人にとってASHのステージの集大成、という意味合いを持っていたのは間違いないでしょう。
SPL∞ASH、ASH,卒業後の方向性については、まだ本人の口からは具体的なコメントはありませんが、ひとまずゆっくり休んで、自分のペースで次のステップに進んでほしいと願います。
歌唱と言えば、プログラムのラストにDクラスなどのクラスステージではなく、藤井菜央cのソロを持ってきたのも新鮮でした。アイドルシーンに多くの人材を輩出し、自前でユニットをいくつも作ったとしても、それだけでは終わらないという、ASHの意思表示のようにも見受けられました。逆に藤井菜央c、平内真矢cのような存在が「アイドル」の1つのフォーマットとして認められるのであれば、アイドルシーンはまだまだ継続するようにも思えます。やはり、今後のアイドル・アーチストの方向性は、ASH出身者がその一翼を担うのは間違いなさそうです。
さて、次回の発表会の予定はまだ発表になっていませんが、例年ですと3月中旬~下旬に開催されるはずです。果たして、次回はどんなドラマが生まれるか。もちろん、筆者自身も、発表会の時期に広島に行ける状況が続くことを祈るばかりです。