昨日、本日と、ご当地アイドルにとってとても残念な出来事が2件起こっていしまいました。
1件目は、沖縄ご当地アイドル「RYUKYU IDOL」の運営代表の、元メンバーに対するセクハラ・パワハラ行為の発覚。
運営代表の「骨っ子」さんは、「RYUKYU IDOL」を立ち上げ、沖縄のご当地アイドルシーンを引っ張ってきたのはもちろん、首都圏、関西圏などでも積極的にライブを打ち、全国的にも名前が知られる運営代表として、業界、メディアの関係者からも信頼を得ていました。また、共演したアイドル、運営の中には「今度は沖縄で『RYUKYU IDOL』さんと共演したい」という声も多数聞かれていました。もちろん、筆者も、数年前に沖縄を訪問した際はまず骨っ子さんを訪ね、スケジュールを確認の上、各地のライブイベントをハシゴした記憶が鮮明に残っています。
しかし、今回のセクハラ・パワハラ騒動で、被害者の元メンバーや、識者から聞こえてくる声は、いずれも「セクハラ」「パワハラ」行為の中でも極めて悪質なもので、全て事実だとしたら、「極悪非道」というレッテルを貼られても仕方のないものです。
骨っ子さんは、昨日、自身のツイッターで事実関係を認め、「RYUKYU IDOL」の運営を降りることを宣言しましたが、今後事がさらに大きくなれば、この業界から永久に抹消されるのは確実でしょうし、「RYUKYU IDOL」の存亡にも影を落とすことは免れません。今のところ、現ユニットのリーダーが運営を受け持つことを宣言しているようです。ここはしっかりとしたスタッフを付けて、ユニットとしての危機を脱してほしいと思います。
2件目は、愛媛アイドルユニット「愛の葉ガールズ」の元メンバーで、今年3月に自殺した大本萌景さんのご遺族の方々が、元運営社長、現運営などを相手取って慰謝料請求を巡って訴訟を起こしたというニュース。
本ブログでも、事件が発覚したことが直後に、「今週末は… 悲しい事件も」というタイトルの記事を、2か月後には、「佐々木社長へ…」というタイトルの記事を書いていますが、それ以降、和解などに向けての進展が全くなかったという結果となったわけで、非常に残念な思いです。
もちろん、今回、遺族の方々が提訴するに至ったのは、娘を自殺に追い込んだのに誠意の全くない元社長を何とか訴えたい、という感情的な思いではなく、水面下で弁護士の方々や(金銭面を含めて)支援してくれる人々と十分に話し合って、裁判に勝つための布陣を十分に整えてのアクションのような気がします。
一方で、訴えの対象を元社長周辺だけではなくて、現運営にも広げたのは、おそらく、遺族の方々、弁護士、支援してくれる人々が「現運営は責任を100%完全に逃れることはできない」との考えで一致したようにも思えます。たとえ数%でも責任があれば訴えるべきと言う考えに立ったものかもしれません。
ただ、ここにきて心配なのは、現在「愛の葉ガールズ」として活動しているメンバーの今後でしょうか。筆者自身は、現在活動しているメンバーには何の非もないと信じたいですし、遺族の方々も、その周辺の方々も気持ちは同じだと思います。が、現運営が訴訟の対象になったからには、現在の活動に影響を与えることは避けられないでしょうし、メンバーがあらぬ中傷を受ける可能性も否定はできません、そんな時に、筆者を含めて外部の人間が出来ることは、自ら中傷を発信しないのはもちろんのこと、拡散(リツイート)しない、加担(いいね)しない、煽らない、の3点ではないか、そんな心境です。
いずれにしても、裁判の世界ですから、結論(判決)が出るまで何年もかかります。その間に新しい事実も出てくることでしょう。本当に、じっくり事の推移を見守っていきたい所存です。
追記
先ほど、「愛の葉ガールズ」の現運営を担当されている「愛の和」より、ツイッターを通じて下記のようなコメントが寄せられましたので、紹介いたします。
『「愛の葉ガールズ」の報道のお問合せについて 報道されてる情報の当時の 事務所(会社)と現在運営 している弊社とは異なりま すので、ご確認の上でご連絡や、お問合せをよろしく お願い申し上げます。』
アイドルの運営によるメンバー、元メンバーへのセクハラ、パワハラ問題には、「時効」の2文字は存在しません。
これからも、数年前、いや、10年以上前に起こった事象で、当時は「セクハラ」「パワハラ」の認識が無くても、「あの行為は実はセクハラだった、パワハラだった」というネタがこれからどんどんあぶり出されそうな気がします。正直、予想もつかなかったユニットが、運営が… という可能性もあるでしょうか、とにかく「セクハラ」「パワハラ」は「ダメ・ゼッタイ」の意識で臨んでいくしかなさそうです。