2020年に入って、ご当地アイドルファンにとってとても寂しいニュースが入って来ました。
2013年に結成、北陸新幹線開業を挟んで、石川・北陸の魅力を届けてきたアイドルユニット「JUMPIN'」(ジャンピン)が、3月21日のファイナルワンマンライブをもって活動終了、解散することを発表しました。
JUMPIN’ FINAL LIVE 開催のご案内 (公式サイトより)
「JUMPIN'」(結成当時は「Jumpin'」表記)は、前年に開催されたテレビ金沢(日本テレビ系)主催のオーディション合格者で翌年3月に結成。同時期にはおやゆびプリンセス(金沢、既に解散)、アミーガス(福井)、ビエノロッシ(富山)などのユニットが次々と立ち上がり、北陸のご当地アイドル時代の幕開けを告げるユニットの1つとして注目されました。
北陸新幹線開業までは、主に、新幹線開業を待望するコンセプトのイベントに多数出演、開業後は、冒頭で触れたように、県内の魅力を伝えるユニットとして精力的に活動を続けてきました。
途中、2015年から2017年までは、主に能登地区をアピールする派生ユニット「SUZUCA」が結成され、これが現時点も能登地区唯一のご当地アイドルとして名前を残しています。
2017年には、相次ぐメンバーの卒業で「JUMPIN'」にユニットが一本化、以後も、ショッピングモール、温泉施設などのイベントで活動を継続してきました。
「JUMPIN'」は、運営母体が「アドバンス社」(本社・金沢)という北陸屈指のモデル事務所で、下部組織には「アクターズスタジオ金沢」という芸能スクールを抱えており、メンバーには美少女系のコがとても多かったように思えます。現に、メジャーアイドルに人材を何人も送り込んでいますし、「メジャーへのステップ」というご当地アイドルとしての任務は十分に果たしていました。「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」にも、2015年に「JUMPIN' & SUZUCA」として出演しています。
一方で、北陸の他のアイドルユニットとのコラボは少なく、例えば「北陸アイドルフェスティバル(HIF)」などの地元のアイドルイベントには一切参加してしていません。筆者が北陸でイベントを見たときも「孤軍奮闘」していた感が強かったように思えます。
正直、若いメンバーもいるし、これから世代交代が進むのかな… と思った矢先の解散発表で驚いていますが、元々北陸新幹線開業という大きな目標を旗頭に結成されただけに、新幹線が定着した現在、プロジェクト自体を一旦クローズさせたいという思いはあったのかもしれません。
ただ、JUMPIN'を支えてきたアドバンス社-アクターズスタジオ金沢には、なお多くの人材が埋まっていると思います。モデル事務所-芸能スクールの特性を生かして、よりダンス&ボーカルにシフトしたユニットは作れるでしょうし、北陸地区には、本格的なダンス&ボーカルを前面に出したユニットは「IM Zip」(富山・射水市拠点)くらいしかありませんので、もし、運営がJUMPIN'のDNAを受け継ぐようなユニットを考えているのであれば、それはそれで狙い目のような気がしています。
いずれにしても、残り2か月あまり、3月21日のラストライブはともかく、その前に何かライブがあれば… という気持ちもあります。メンバーには、JUMPIN'として最後の「かがやき」を期待したいですね。